「フリーランスって自由で憧れるけど、本当にそれで食べていけるの?」そんな疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。実際、フリーランスとして独立したものの、途中で挫折してしまう人が後を絶ちません。では、なぜ多くの人が辞めてしまうのか?逆に、何があれば続けられるのか?今回は、私自身がフリーランスとして3年間働いてきたリアルな経験と、300人以上の独立希望者を見てきた中で見えてきた「成功と失敗を分ける本質的な違い」についてお伝えしていきます。まずは「フリーランスの厳しい現実」と「多くの人が続けられない本当の理由」にフォーカスしてお話しします。
フリーランスの現実とは?9割が辞めていく厳しい世界
フリーランスの継続率はわずか5%という現実
フリーランスとして独立した人の中で、3年以上継続して活動できている人は、全体のわずか5%と言われています。つまり、100人いたら95人が途中で辞めてしまう計算です。副業も含めた数値ですが、これは衝撃的な数字ですよね。
こういった数字を見ると、「やっぱりフリーランスって無理なんじゃないか」と感じる方も多いかもしれません。しかし、実際に5年以上生き残っている人もいるのは事実です。つまり、うまくいっている人と、辞めていく人の間には、何かしらの決定的な違いがあるということです。
知識やノウハウ不足よりも深刻な「本質的な原因」
多くの人が「やり方が分からない」「知識がない」「ノウハウが不足している」と言ってフリーランスを諦めがちです。しかし、実はそれが直接の原因ではないことがほとんどです。
今の時代、YouTubeやブログ、無料の情報サイトを使えば、大抵の副業やフリーランスの始め方は調べればわかるようになっています。さらに図書館や電子書籍を活用すれば、基礎的な知識は十分に手に入ります。必要なら、オンライン講座やスクールも選べる環境です。
それでも多くの人が行動を止めてしまうのは、実は「行動の根本動機が不明確」だからです。つまり、「なぜこの仕事をやるのか?」「この先にどんな未来を目指しているのか?」という軸がないままスタートしてしまっているからです。
「続かない人」の共通点とは何か?
辞めていく人たちに共通して見られる特徴があります。それは、自分の目標がはっきりしておらず、迷子になってしまっていることです。最初は「副業で月5万円稼ぎたい」「いつか会社を辞めて独立したい」と思っていても、日常が忙しかったり、成果がすぐに出なかったりすると、何のためにやっていたのか分からなくなってしまうんです。
こうなると、モチベーションが一気に低下します。「まあ今の会社でも生活できるし」と思ってしまうと、副業や独立に向けた行動は後回しになり、次第にフェードアウトしていきます。
なぜ副業やフリーランスが続かないのか?
危機感がないから後回しにされがち
多くの人は、「今すぐ副業しないと生活ができない」というような切羽詰まった状況ではありません。毎月の給料が20万円〜30万円入り、生活費もそこそこ賄えているからこそ、「副業はそのうちでいいや」「時間ができたらやろう」と後回しにしてしまいがちです。
会社での仕事が忙しい、家に帰ったらゲームしたい、YouTubeを見たい、お酒を飲んでリラックスしたい――そんな気持ちが勝ってしまい、副業やフリーランスとしての活動が後回しになってしまうのです。
これが数日、数週間と続いていくうちに、「あ、もう辞めようかな」という気持ちになってしまいます。
目標が不明確だと行動は止まる
「なんのために副業をやるのか?」という目標が曖昧だと、必ずどこかで手が止まります。例えば「独立して自由になりたい」という漠然とした理想だけでは、目の前の小さな壁にぶつかった時に挫折してしまうのです。
明確な目標がある人は、「このブログを100記事書いたら、自分のオンライン講座を販売する」「動画編集スキルを身につけて、来年までにクライアント10社と契約する」といった行動に落とし込めています。こういった行動目標があるからこそ、多少つらくても踏ん張れるのです。
一方で、目標が曖昧な人は「今日は疲れたからやめておこう」「結果が出ないからやる気が出ない」となり、自然と行動が止まっていきます。
即効性ばかりを求めてしまう落とし穴
現代は「即効性」が求められる時代です。SNSやネット広告では「たった3日で10万円」「スマホ1台で5分で副収入」など、うますぎる言葉が溢れています。こういった情報に影響されて、「すぐに成果が出る」と思って始める人も多いです。
しかし、現実のフリーランスや副業の世界はそんなに甘くありません。成果が出るまでに半年〜1年はかかるのが普通で、地道な作業と継続が必要です。それを知らずに始めてしまうと、3ヶ月経っても収入がゼロの状態に耐えられず、やめてしまうのです。
そして、期待が大きいほど、結果が出ないときの落差に耐えられません。地道に続ける覚悟がないと、この世界で成果を出すのは難しいのです。
フリーランスとして生き残る人に共通する考え方
「人生のゴール」と「仕事の目的」を一致させる
フリーランスとして長く生き残る人の最大の特徴は、自分の「仕事」と「人生のゴール」が一致していることです。例えば、「家族との時間を増やしたい」「全国を旅しながら働きたい」「自分の好きなことで食べていきたい」といった理想像がはっきりしていて、なおかつそれを実現する手段としてフリーランスを選んでいる人は強いです。
逆に、「なんとなく独立した方が良さそう」「周りが副業してるから自分もやらなきゃ」という程度の動機だと、途中で必ずブレます。フリーランスは自由である反面、自分ですべてを決めなければいけない働き方です。そのとき、自分がどんな人生を歩みたいのかが見えていないと、選択の軸が定まりません。
だからこそ、自分にとっての「働く意味」や「最終的に目指す姿」を明確にすることが、継続への土台になります。特に、自分の仕事が「誰かの役に立っている実感」がある人は、精神的にも安定して取り組める傾向があります。
ライフワークを意識した働き方とは?
ライフワークとは、単なる「仕事」や「収入源」ではなく、自分の人生そのものと深く結びついた活動のことを指します。たとえば、「自分が苦労した経験をもとに誰かを助けたい」「自分が好きな分野で発信し続けたい」といったものです。
成功しているフリーランスの多くは、自分のライフワークを中心に仕事を設計しています。そうすると、「作業」ではなく「使命」として日々の仕事に取り組むようになるので、自然とモチベーションが続きやすくなります。
ライフワークとして働く人は、長時間働いても疲れにくく、ストレスも少なくなります。逆に「お金のためだけ」に働いていると、ちょっとした壁にぶつかるだけで心が折れてしまいがちです。
継続できる人は何を大切にしているのか?
私がこれまで300人以上のフリーランス志望者を見てきた中で、継続できている人には共通点があります。
- 自分なりのルールを持っている
- 目先の結果より「積み上げ」を重視している
- 周囲と比べず、自分の成長だけを見ている
- 短期の成果に一喜一憂せず、長期の視点で物事を見ている
- 行動量が安定している(多くなくても「安定」している)
これらの姿勢は、決して特別なスキルや才能が必要なわけではありません。意識さえすれば、誰でも身につけられるものです。つまり、「続けるための技術」は後天的に育てられるということです。
孤独と自己管理の難しさ:フリーランス最大の敵
自由すぎる働き方がもたらす弊害
フリーランスの魅力は、なんといっても「自由」であることです。働く時間、場所、内容、全て自分で決めることができます。しかし、この自由さは、裏を返せば「いつまでもサボれてしまう環境」でもあります。
会社員であれば、始業時間が決まっていて、上司や同僚と毎日顔を合わせるという強制力があります。しかし、フリーランスにはそれがありません。眠ければ昼まで寝られるし、気分が乗らなければ作業をサボることもできます。
そして、そういった“ゆるい”状況が続くと、少しずつ仕事の量が減り、やるべきことを先延ばしにしてしまうのです。気づけば、何日も何もしていない、という状態になってしまうことも少なくありません。
孤独が引き起こすメンタルの不調
もう一つ、フリーランスを続ける上で見逃せない問題が「孤独」です。会社員であれば、誰かと話したり、雑談したり、飲みに行ったりする機会が自然とあります。しかし、フリーランスになると、基本的に一人で仕事をすることが多く、誰かに相談する機会もぐっと減ります。
この「誰とも話さない日が続く」という状況は、じわじわと精神をむしばみます。実際、フリーランスになってからメンタルを崩してしまったという話も珍しくありません。
人間は社会的な生き物であり、どこかに「属していたい」という欲求を無意識に持っています。そのため、孤独に耐えきれず、行動力が落ちたり、思考がネガティブになったりして、やがてフリーランスをやめてしまうケースも多いのです。
強制力と仲間の存在が継続のカギになる
こうした問題を乗り越えるために、フリーランスでも「強制力」をうまく設計することが重要です。たとえば、
- 作業会や勉強会に定期的に参加する
- オンラインサロンやコミュニティに所属する
- フリーランス仲間と週1でZoomで進捗報告をする
- コーチングやメンターをつける
こういった「人と関わる仕組み」を持っていると、孤独を防ぐだけでなく、行動を維持するモチベーションにもつながります。
また、誰かと進捗を共有することで、自分自身の成長にも気づきやすくなります。特にフリーランス初期の段階では、「外からの働きかけ」が非常に大きな力になることを実感するはずです。
労働集約型から脱却せよ!フリーランスの2つの働き方
時間を売るだけでは限界が来る
多くの人が最初に選ぶフリーランスの働き方は「労働集約型」です。これは、文字通り自分の時間や労力を対価にしてお金を稼ぐ働き方です。たとえば、動画編集やWeb制作、ライティングなどの受託業務がこれにあたります。
確かに、労働集約型の仕事は始めやすく、スキルさえ身につければ案件を受けてすぐに収入に繋がるメリットがあります。しかしその反面、「働いた分しか稼げない」という構造になっているため、休めば収入はゼロになります。
この仕組みは、アルバイトや派遣社員と本質的に変わりません。つまり、時間を切り売りする働き方である限り、いつまで経っても“自由”は手に入りません。体調を崩せば働けず、将来的に年齢を重ねるごとに無理がきかなくなり、精神的にも肉体的にも消耗していきます。
「仕組みで稼ぐ」ことが自由への第一歩
そこで重要になるのが、「仕組み化」による収入構造の転換です。これは、自分が直接手を動かさなくても、お金が入ってくるような体制を作ることを意味します。いわゆる「スモールビジネス型」の働き方です。
たとえば、以下のような方法があります:
- 自分の商品(講座、教材、電子書籍など)を販売する
- ブログやYouTubeなどのコンテンツを通じて広告収入やアフィリエイト収益を得る
- 外注化して他人に作業を任せ、自分はマネジメントや戦略に集中する
- オンラインサロンや会員制コミュニティを運営する
- メルマガやLINEを使って自動化した販売フローを作る
このようなビジネスモデルは、初期こそ労力が必要ですが、一度構築してしまえば、放置していても一定の成果が出るようになります。つまり、「自分が動かなくてもお金が入る仕組み」が出来上がるというわけです。
自由な時間が増えれば、次の収入源の構築や自己成長のための学習にも時間を使えるようになります。結果的に、長期的な安定と成長の両方を手にすることができるのです。
スモールビジネス型に移行する戦略とは?
「じゃあ最初からスモールビジネス型で始めればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、仕組み化されたビジネスを作るには、一定のスキル、経験、信用、そして準備が必要です。そのため、最初は労働集約型でスキルを磨き、案件をこなして経験を積むステップは非常に大事です。
以下は、スモールビジネス型にシフトするための現実的なステップです:
- まずは実務でスキルを磨く(労働集約型)
Web制作、ライティング、編集など、まずは自分の得意分野で実務経験を積みましょう。信頼や実績をつけることで、自分の名前が「信用」に変わっていきます。 - 発信を始めて自分のメディアを持つ
ブログ、X(旧Twitter)、YouTube、Instagramなどで、自分の知識や経験を発信しましょう。ここが将来的な「集客の仕組み」になります。 - コンテンツを商品化する
有料note、PDF教材、動画講座など、他人の課題を解決できるノウハウを商品としてまとめましょう。初めは小さなもので構いません。 - 自動化を意識した販売経路を作る
LP(ランディングページ)、ステップメール、LINE公式などを使い、あなたの知識やサービスを自動で届けられる仕組みを構築します。 - 少しずつ実務から離れる設計にシフトする
外注化やチーム化を進め、あなたが「作業者」から「プロデューサー」へと立場を変えていきます。
このように段階的にシフトしていくことが、現実的かつ再現性のある方法です。成功しているフリーランスのほとんどは、同じような流れを辿っています。
まとめ:成功するフリーランスの条件とは?
長く続ける人が実践している5つのポイント
ここまで読んでくださったあなたには、ぜひ以下の5つのポイントを意識してほしいと思います。
- 明確な人生のゴールを持つこと
なぜこの仕事をするのか、何を目指しているのかを言語化しておきましょう。 - 小さくても毎日行動を積み重ねること
成果は後からついてくるもの。行動こそが最大の差別化要因です。 - 孤独にならないための環境設計をすること
仲間やメンター、コミュニティに参加することで、継続力が高まります。 - 時間を売る働き方から抜け出す意識を持つこと
仕組みで稼ぐ働き方を目指すことで、精神的にも時間的にも余裕が生まれます。 - 変化に適応し続ける学びの姿勢を持つこと
市場も技術も常に変わっていく中で、学び続ける姿勢こそが最大の武器です。
今すぐ始めるべき行動とマインドセット
フリーランスとして成功するために「大きなこと」をする必要はありません。今すぐできることから、始めてみることが大事です。
- 今週中にブログ記事を1本書いてみる
- 自分の人生のゴールを書き出してみる
- 気になるオンラインコミュニティに参加してみる
- 1日30分だけでも「未来の仕組みづくり」に時間を使ってみる
これらは小さな行動ですが、積み重ねることであなたの未来は確実に変わります。
「自由」を得るために必要なこととは?
最後に、フリーランスとして「自由」を得るために本当に必要なことは何か?それは、**「自分をコントロールする力」**です。時間をどう使うか、誰と関わるか、どんな仕事を選ぶか——これらすべてを自分で決めるという責任のもとで、日々の選択を積み重ねていく力が問われます。
「自由」には「責任」がセットでついてきます。その責任を受け入れてこそ、本当の意味で時間も収入も、そして生き方も自由に設計できるようになるのです。
今ではこうしてビジネスについてのブログ記事を書いたりしていますが、私は昔、半年間副業ビジネスを実践するも1円も稼げないようなまるでセンスの無いタイプの人間でした…
しかしそんな私でも、ビジネスで稼ぐために必要な"あること"を学ぶことで、一気に稼げるように。稼げるか、稼げないかは、ほんのちょっとのコツを知っているかいないかだけなんです。
そんな、私が稼げるようになったほんのちょっとのコツを、ここまで読んでくれているあなたにこっそりと教えます。
